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北欧ヴィンテージ食器・アート雑貨のお店 Normart

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デンマークを代表する二つの窯

2026.9.18

TWO NAMES, ONE LINEAGE
Royal CopenhagenとAluminia、ふたつの系譜

今回はデンマークのヴィンテージの代表格でもあるブランド、Royal Copenhagen(ロイヤル コペンハーゲン)と、Aluminia(アルミニア)について書きたいと思います。いつものごとく、自分への備忘録も含めて。

Royal Copenhagenは当店開店以来、ずっと扱い続けているブランドのひとつです。お客様のお話を聞いていてもコレクションしている方が多い印象なので、ご存じの方も多いですよね。ただ、Royal Copenhagenの現行商品と、当店で扱っているヴィンテージ商品には大きな違いがあります。

そこで重要になってくるのがAluminia窯。日本ではまだあまり知られていないブランドかもしれません。実はこの2つのブランド、長い間深く関わり合いながら歩んできた歴史があります。

まずはそれぞれの成り立ちと、関係性を振り返ってみたいと思います。歴史が苦手な方には少し難しい話もあるかもしれませんが、お手元にあるRoyal CopenhagenやAluminiaのコレクションにさらに愛着が湧くと嬉しいです。

あわせて、デンマークでの買い付けの思い出と、ノルマートで扱っているRoyal Copenhagenのアイテムについてもご紹介します。

THE HISTORY OF TWO BRANDS
ふたつのブランドの歴史と関係

Royal Copenhagenのはじまり

Royal Copenhagenの始まりは、1775年にさかのぼります。デンマークの王妃ユリアーネ・マリーの後押しを受けて、化学者のフランツ・ハインリッヒ・ミュラーが、硬くて丈夫な「硬質磁器」という素材の作り方を見つけ出したのがきっかけでした。

それ以降、王妃から50年間、磁器を作る権利を独占的に与えられることに。

最初に作られたのは、王室のための「ブルーフルーテッド」という食器のシリーズ。その後1779年、国王クリスチャン7世が工場を支えることになり、「Royal Copenhagen」という名前で呼ばれるようになります。1790年には、今もブランドを代表する柄で最高級ラインの「フローラ・ダニカ」も誕生しました。

ブルーフルーテッドはプレーンやフルレースなどのバリエーションがあり、上品で華やかなシリーズとして人気があります。現代のRoyal Copenhagenといえば、このシリーズです。Royal Copenhagenの最初の柄として誕生し240年、今もひとつひとつ手描きで仕上げられています。

窯印に描かれている、波を三本重ねたマークは、デンマークにある3つの海峡を表しているのも有名な話。この頃から使われている、歴史のあるマークです。

Aluminiaの創業

もうひとつのブランド、Aluminiaが生まれたのは、それよりだいぶ後の1863年。場所は同じくコペンハーゲンです。創業したのはPhilip Schou(フィリップ・スコウ)という人物でした。

Royal Copenhagenが硬い「磁器」を専門としていたのに対し、Aluminiaが手がけたのは「ファイアンス」と呼ばれる、少しやわらかい陶器。素材は違いますが、どちらもデンマークを代表する窯として、それぞれの道を歩んでいきます。

ふたつが交わるとき

このふたつのブランドが出会うのが、1882年のこと。Aluminiaの経営陣が、Royal Copenhagenの工場を買い取りました。

買収後もそれぞれのブランド名はそのまま残され、磁器はRoyal Copenhagen、ファイアンスはAluminiaとして、長い間作り続けられました。ひとつの会社の中で、ふたつの名前が並んで存在する状態が、90年近くも続いたことになります。

この形が変わったのは1969年。Aluminiaという名前での製造が終わり、それ以降は「Royal Copenhagen Denmark Fajance」という名前に統一されました。

ふたつのブランドがいかに近い関係にあったかを表しているのが、デザイナーNils Thorsson(ニルス・トーソン)の存在です。

彼はAluminiaのアートディレクターを務めながら、1949年からはRoyal Copenhagen側のアートディレクターも兼任。

今もコレクターに人気の高い「Marselis」や「Tenera」、「Baca」といったシリーズも、そんな両方のブランドを行き来しながら生み出されたものです。

A JOURNEY TO DENMARK
デンマーク買い付けの思い出

デンマークのコペンハーゲン、ストロイエ通りに面している、Royal Copenhagenのショールームを訪れたことがあります。レンガ造りでいかにも歴史的な雰囲気の建物に、白地に青色の絵付けが施された器たちが並んでいました。

僕はヴィンテージ品の買い付けのために訪れていたので、現行品には手をださずに、少し歩いたところにあるヴィンテージショップに入りました。そこにはデンマークのヴィンテージ品が棚一面にずらり。

そこにはRoyal CopenhagenのTeneraやBacaシリーズもたくさん置かれていました。これらのシリーズは買い付けに行く前からも資料やネットでも知識を得ていましたし、手描きの絵付けが華やかなシリーズなので、特に目に入ってきたような気がします。

そのときに初めてRoyal Copenhagenを買い付けることになります。そこで手に入れたのはNils Thorssonがデザインした茶色のベースとスクエアのお皿。鳥や魚がまるで古代の壁画のように描かれている、Bacaシリーズとしてはよく見かけるアイテムです。

そして初Teneraではたくさんの鳥たちが描かれているプレートを購入。Marianne Jhonsonのデザインでした。かなり大きめなサイズで持ち歩くのに苦労したのを思い出します。

どちらのデザインも今同じ物に出会っても買い付ける程好きなアイテムたち。それぞれ珍しいデザインではないですが、僕にとってデンマークでの記憶を呼び起こさせる、そんなアイテムです。

ROYAL COPENHAGEN AT NORMART
ノルマートで扱うRoyal Copenhagen

デンマークで初めての買い付けから約6年ほど経ちました。オンラインストアにも少しずつ商品が増えていき、Royal Copenhagenのアイテムも何種類か扱ってきました。

そのほどんとが「Royal Copenhagen」のスタンプが裏印として刻印されていますが、ここまでお話してきたように、これらは実際にはAluminia窯で製造されたファイアンスのアイテムです。

ノルマートではBaca、Teneraシリーズを中心に扱っています。刻印されているのはRoyal Copenhagenのものがほとんどで、いずれかのアルファベットに線が入っています。そのアルファベットによってだいたいの製造年代が分かるようになっているのでコレクションしていて面白いアイテムです。お手元にある方は是非調べてみてくださいね。

ちなみに僕がこれまで扱ったアイテムは、「G」の下線(1969-1974年製)が1番多かったように思います。その次に「E」といった感じでしょうか。

なかにはAluminiaのロゴ「A」が書かれたBacaやTeneraシリーズも。表記の方法が統一される1969年以前に製造されたアイテムです。Aluminiaのバックスタンプを見かけるとなんだか嬉しい気持ちになります。

最近ではBacaやTenera以外の、Aluminia製のアイテムも入荷することが増えてきました。Aluminiaのアイテムについてはまた別の機会に、ご紹介したいと思っています。

Royal Copenhagenなのに現行のアイテムと雰囲気が違うことや、Aluminia窯についてはお客様からもよく尋ねられることなので、自分の整理にもなりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

Royal Copenhagenのアイテムを見る

この記事を書いた人:Yuki Hasegawa (Normartオーナー)

北欧ヴィンテージ食器やアート雑貨を扱う Normart(ノルマート)を運営。
「すべての人に美しさを」をミッションに、北欧ヴィンテージが持つ美しいデザインやストーリーを通して、 自分らしく、心地よく過ごせる暮らしをお届けしています。

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