コスタ・ボダ / ボダ
Kosta Boda / Boda
ブランドの歴史
Brand History
Boda(ボダ)社は1864年にスウェーデン南部のスモーランド地方に位置する小さな村に設立されたガラス工房です。
設立当初は日用品や実用的なガラスを中心に生産していましたが、1950年代〜1970年代にはアートガラスへの展開を加速させ、芸術的な表現と産業生産の融合に成功します。
Erik HöglundやBertil Vallienなどが在籍し、国際的な評価を獲得するに至ります。
1976年Bodaは他の名門ガラスメーカーであるKosta社およびÅfors社と合併しKosta Boda(コスタ・ボダ)という新ブランドが誕生します。
これにより、Bodaという名称はブランドとして徐々に姿を消しますが、Boda時代に制作された作品群はコレクターも多く、今日でも市場で高い評価を得ています。
エリック・ホグラン
Erik Höglund


スウェーデンを代表するガラスアーティスト、Erik Höglund(エリック・ホグラン/1932–1998)。
ホグランは、1950年代から1960年代にかけてスウェーデンの老舗ガラスメーカー「Boda社」に在籍し、プリミティブで温かみのあるデザインと、素材の魅力を引き出す大胆な表現で知られています。
動物や人物のモチーフ、そして独特の気泡技法など、唯一無二の世界観を持つ作品は、今なお世界中のコレクターを魅了しています。
Boda製のガラスとアイアンの燭台


Boda製のガラスベース(高さ11cm)


Boda製の人物をモチーフにした作品


バーティル・ヴァリーン
Bertil Vallien


Bertil Vallien(バーティル・ヴァリーン, 1938– )は、スウェーデンを代表する現代ガラス作家であり、Kosta Bodaの顔として知られています。
彼の代表的な技法であるサンドキャスティングは、砂型を使ってガラスを鋳造する独自の手法で、表面に独特の質感や偶然性を生み出します。その中に舟や仮面、人物像、シンボリックな模様を閉じ込めることで、ガラスという透明な物質に「時間」「記憶」「精神」といった目に見えないものを宿らせています。
ヴァリーンはガラス作家になる前の若い頃、陶芸家としての道を歩み始めた経歴があります。そのときのストックホルム近郊のグスタフスベリ窯で制作した陶磁作品のひとつに、「Bagdad(バグダッド)シリーズ」があります。
彼の作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)をはじめとする世界各地の美術館に所蔵されており、国際的にも高く評価されています。
Crystal Fantasy(クリスタルファンタジー)


Bagdad(バグダッド)

