
2026.10.16
BEAUTIFUL BOTTLES FROM THE NORTH
ぽってり愛らしい、ホグランのヴィンテージボトルたち
気づけば、ボトルばかり集めていました。スウェーデン、デンマーク、フィンランド。国もブランドもばらばらですが、並べてみるとガラスの厚みや色の深さについ見入ってしまいます。
なぜか惹かれてしまう、デザインされた北欧のボトル。なかでも今日は、Erik Höglund(エリック・ホグラン)のボトルにフォーカスして、これまで集めてきたボトルたちを紹介しながら、ボトル愛について少しだけお話しします。



COLOR AND FIGURES
ホグランの色と、ヒトのかたち
ホグランのボトルを並べて、まず目に入るのは色です。コバルトブルー、オリーブに近い深いグリーン、そしてホグランのアイテムの代表的な色であるアンバー。
どれもぽってりと厚手のガラスなので、色は濃く、光にかざすと深く澄んだ色が浮かびます。琥珀色のようなヴィンテージらしい色合いは美しく、つい眺めてしまいます。
そして、ホグランといえば「ヒト」をモチーフにしたデザイン。
ボトル全体が女性のかたちになっているものがあります。長い髪が肩から胸の前に垂れ、顔から腰のあたりまでが浮き彫りになっていて、背面には後ろ足のようなエンボスもあり、ヒトと動物が合体したようにも見えます。
Peopleシリーズのデキャンタは、栓に顔が刻まれていて、ボトルに差し込むと、ひとつの人物像になります。
コルク栓のボトルは、溶けたガラスに印章を押し当ててレリーフを描くstämpelglas(スタンプグラス)という技法で、ボトルの周囲をぐるっと人が囲んでいます。女性ばかりかと思いきや、よく見ると男性がひとりだけ混ざっています。
端正に整えるのではなく、素朴でプリミティブ。それなのに、あたたかい。
ホグランの「ヒト」には、ひとつひとつ個性があり、魂が宿っているような魅力を感じます。



CLEAR GLASS
透明のボトルに見る、ガラスの厚みとユニークな装飾
透明のボトルでは、ホグランらしさがガラスの厚みにあらわれます。ガラスをたっぷりと使っていて、手に取るとどっしりと重みがあります。
手吹きらしく、面が少し波打っていたり、厚みにむらがあったり、小さな気泡がところどころに見られたり。色がなくても、ガラスそのものの表情が豊かです。
そこに加わるのが、ユニークなエンボスや装飾。大小2本のボトルは、平たい胴の片側の中央が楕円に窪んでいます。
馬のボトルは、胴の片側に丸いメダリオンが付き、馬を表したとみられるレリーフには、首すじにたてがみのような線が刻まれてる躍動感あるデザイン。
トライアングルのボトルは、三角柱の3つの面にそれぞれ異なるメダリオンが入っていて、顔や人物、動物が浮かび上がっています。
どれも見ているだけで楽しくなるガラスボトルたち。
現代では、軽さや薄さがガラスの魅力とされる風潮があるように感じます。けれどホグランのガラスは、たっぷりと贅沢に使われ、揺らぎや不均一さがそのまま残っています。
そこに個性的なエンボスやデザインが加わることで、ホグランのガラスの表現力をより感じられます。
WHY I LOVE THEM
ホグランのボトルに惹かれる理由
人の顔や動物がボトルに刻まれているデザインは、一見異端に見えるかもしれません。でも、だからこそ惹かれます。言葉ではうまく言えないのですが、何かメッセージ性を感じるのです。
そのデザインに込められた想いやストーリーはあるのか、あるとしたらなんだろう、とつい考え始めてしまいます。それがとっても楽しいんです。
中身が空でも絵になるのも、ホグランのボトルの特徴だと思います。インテリア性がとても高い。光が通ると、窪みやレリーフの輪郭が浮かび、色のついたガラスは澄んだ色に輝きます。
僕自身はボトルを花瓶として使うことが多いです。Peopleのデキャンタは、もともとお酒などを入れる容器として作られたものですが、みなさんならどう使いますか?
ただ飾るだけでもインパクトがある作品が多く、インテリアに個性を入れるにはちょうどいいアイテムたちです。これからも、ついホグランのボトルに目が向いてしまいそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

