
2026.9.11
THREE PLATES ON THE WALL
ギャラリーに飾る、お気に入りのプレートたち
今日はノルマートのギャラリーに飾っている、僕のお気に入りのプレート3枚をご紹介したいと思います。ノルマートを始める前から、コレクションしていたアイテムです。いずれお店ができたときに販売しようとも考えていましたが、結局手元に残してあります。
セラミックの作品はデンマークとスウェーデンの一部ブランドを中心に買い付けを行っています。以前はフィンランドのアイテムも扱っていましたが、今はだいぶ縮小しています。
今回はあまりノルマートには並ばない、フィンランドのArabia製のプレートが2枚、スウェーデンのGustavsbergが1枚を、買い付けのエピソードやお気に入りの点などと一緒にご紹介したいと思います。


ARABIA「AURINKORUUSU」と「HEHKU」
北欧ならではの大胆なデザイン
アラビアの2種のプレートは、どちらもHilkka-Liisa Ahola(ヒルッカ=リーサ・アホラ)作品。1960年代にアラビアの美術部門(アートデパートメント)で制作された、ハンドペイントによるものです。裏面にも「HLA」の手描きのサインが入っているのが特徴です。
数年前、まだフィンランドのアイテムを多く取り扱っていたときに、ひまわりの柄のプレート、Aurinkoruusu(アウリンコルース)に出会いました。とても力強く、躍動感のあるデザインに惹かれ買い付けることに。
それと同時に青紫色に輝くHehku(ヘフク)のタイプも見つけ、一緒に買い付けました。プレートの生地はどちらもマットな質感。絵付け部分を見ると、AurinkoruusuはHehkuに比べてマットな釉薬ですが、Hehkuは中央部分に艶があり、きらきらと輝いているのが特徴的です。
AurinkoruusuとHehkuは同形状でありながら、まるで太陽と月のように正反対なデザイン。どちらも北欧らしい大胆で繊細なデザインが気に入りました。
また絵付けはどちらもペインターにより手描きで施され、一枚一枚釉薬の濃淡や絵付けのタッチが微妙に異なります。
写真に写っている2枚、実は最初に買い付けた個体ではなく2回目の買い付けで出会った個体です。初回の個体は販売用に仕入れたもの(基本的にどれも販売用に仕入れているはずなのですが)なので、間もなくお客様の元に旅立ちました。

GUSTAVSBERG「EROS」
北欧を知る前に手に入れた一枚
もう一枚、買い付けてからずっと手元に置いてあるプレートがあります。スウェーデンのGustavsberg(グスタフスベリ)のEros(エロス)のプレート。デザインは数々の有名なデザインを手掛けたStig Lindberg(スティグ・リンドベリ)による作品です。
1972年〜1974年の短い期間に生産されたデザインで、男女や鳥、魚、植物といったように様々な模様が描かれ、物語性の強さを感じます。茶色のみが使われた作品ですが、ひとつひとつの繊細な模様と、全体で見た時の完成度の高さに驚かされる一枚です。
Erosのプレートは先ほどのArabiaの手描き模様とは異なり、細かなドットが集合して模様になっているスクリーン印刷/転写によるものだと思われます。
こちらはお店をはじめる、もっと言えば北欧に行く前からコレクションしていた作品。まだ現地買い付けを始める前であまり知識がなかった中、この華やかなデザインに惹かれてオークションサイトで購入したものです。
作品の詳細を知ったのは手元に届いてからでした。有名な北欧のデザイナーによるもので、生産年数の短さからコレクションする楽しみを知った一枚でもあります。
よくあることなのですが、気に入っているものこそ、手元からいなくなると寂しく思うものです。再び探して今度は自分のコレクション用に買い付けることに。
お店で取り扱うアイテムや自分の好みも変化する一方で、ずっと気に入っているものもあるなと今改めて感じています。
販売用として皆様にお届けするのはもちろんですが、これからも自分の感性には正直に、気に入ったものはコレクションしていきたいなとも思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

