コンテンツに進む

北欧ヴィンテージ食器・雑貨のお店 Normart

LINEお友達追加で5%OFFクーポンプレゼント

Michael Andersen&son

2025.3.5

-デンマークの陶磁器ブランド-

最近、収集に力を入れているブランド、Michael Andersen&son。創業者のMichael Andersenが1908年に創業し、数々の作品を生み出しデンマーク国内外で人気のブランドに発展しました。

現在は閉窯していますが、日本ではあまり見かけないアイテムも多く、新たに出会うアイテムに買い付けも心躍ります。

創業の地でもあるボーンホルム島はスウェーデンの南にあるデンマーク領の島で、当時はデンマーク陶磁器制作の中心地でもありました。

当時は何人もの人気デザイナーとコラボレーションをしていたこともあり、制作するデザイナーによって可愛らしい北欧タッチのものもあれば、力強い土の質感を感じられるものがあったりと作風の幅が広いのも特徴です。

僕が一番最初に買い付けたMichael Andersen&sonのアイテムは青いスクエアプレート。そこには白い線で魚を捕る漁の様子が描かれていました。

デザインの可愛いさに一目惚れしたのですが、そのプレートからはどこかデンマークの日常や生活の様子を感じることができました。ヴィンテージ品というのは今は製造されていないものが多いので、当時の暮らしぶりを知ることもできる貴重な資料にもなると思います。

買い付けた後からこのシリーズには色々な種類があることを知り、デザインも様々。

今でも見つけたらつい買い付けてしまうアイテムの一つです。

-3匹の魚たち-

北欧ブランドのロゴは凝ったデザインのものが多く、つい持ち上げて裏側を見てしまう、なんて人も多いかと思います。普段使いしていてもあまり見かけない裏側にもちゃんとデザイン性を感じることができます。

Michael Andersen&sonのロゴには3匹の魚が刻印されています。これがまた可愛いんです。

この魚のロゴはボーンホルム島という場所にも関連しています。

ボーンホルム島はデンマークの北海に位置しており、豊かな海洋生物や漁業文化が島の伝統に大きな影響を与えてきました。

そこに住んでいる人たちが自然と調和し、日常の中で海や海産物に触れる機会が多いからこそインスパイアされたロゴのように思います。

ブランド創業当初から使われているロゴで、地域の文化や環境との繋がりを視覚的に感じることができます。

Michael Andersen&sonのアイテムの裏側にはこのロゴに加えて製品番号も入っていることがあります。また、デザイナーが制作したアイテムにはイニシャルが入っていることも。

バックスタンプ(刻印)から得られる情報もまた、貴重な資料となります。

-ボーンホルム島の日常-

今集めているこちらのシリーズ、誰がデザインしたなどあまり詳しいことは分かっていません。

そこに描かれているのは創業の場所でもあるボーンホルム島で暮らす人々の様子です。

島らしく漁業をしている様子や魚を水揚げしているような様子、リヤカーをひいて作業や家事をしている様子などが描かれています。

眺めているとデンマークやボーンホルム島の人々の当時の暮らしぶりや生活を感じることができます。

デザインされている模様は基本的に同じアイテムだと模様も同じになります。

ただ釉薬の濃淡にはけっこう個体差があり、グレーにも茶色がかったものや白っぽい釉薬のものもあるのでヴィンテージらしさを感じます。

グレー、ブルー、ブラウン、グリーンなど釉薬も数種類あり、アイテムもベースやプレート、アッシュトレイと様々。

最初はこの北欧テイストのイラストのタッチに惹かれて買い付けていましたが、数種類あ集めていると釉薬の濃淡まで同じものはあまりないので、より集めるのが楽しくなりました。

-人気デザイナーとのコラボ-

先ほどのシリーズとは異なり、デザイナーが手掛けたアイテムも多く存在します。それらには魚のロゴとともにデザイナーのイニシャルも刻印されることが多いです。

上の画像のジャグはHelge Bjufströmがデザインしたもの。イニシャルの「HB」が底に刻印されています。粗い土の質感が感じられるモダンなデザイン。幾何学模様が描かれ、まるでアートにも近い雰囲気があります。

彼は1950年代から1970年代にかけて、機能的で自然と調和することを意識し、モダンで洗練された作品を数多く生み出しました。

下の画像のポットは同じくMichaael Andersen&sonで活躍したデザイナーMarianne Starckによるものです。底にイニシャル「MS」と刻印されているのが分かります。

デンマークのデザインらしい陶器と籐の組み合わせで作られたポットにはハンドペイントでお花のような模様が描かれています。こちらの模様は他の形状にもデザインされていたので、シリーズ化されていたと思われます。

彼女は1950年代から1960年代にかけて同社で活躍していたデザイナーで、色彩感覚と流れるような流線型のデザインに定評がありました。

やはりデザイナーが手掛けたものには色、形ともにバランス良さが伺えますよね。

誰でもない人が作った作品も味わいがあって良いですが、デザイナーのこだわりや感覚を知ることで自分の感性が磨かれていくような気がします。