Normartです。
現在名古屋の高島屋で開催中の「椅子とめぐる20世紀のデザイン展」に行ってきました。
東海大学名誉教授で椅子研究家でもある織田憲嗣氏のコレクションから約100脚を厳選。椅子のデザインから1900年頃からのデザインの歴史の変遷を知ることができます。
椅子というものは家具の中でもデザインすることが難しいカテゴリーだと言われています。
かつて椅子のデザインというのは歴史と密接な関係にありました。
「座るための椅子」というよりは、権威や歴史を象徴としたデザインとなっていました。
猫足の椅子や鷲が玉を掴んでいる脚になっている椅子を見たことがあるかもしれませんが、それもその時代の象徴を椅子や家具に表現していました。
一方で、北欧近代デザインの父と呼ばれているコーア・クリントは、椅子は人が座るための道具ということを唱え、古くからのデザインを意識しながらも現代に合ったデザインに解釈を見直す「リ・デザイン」を提唱しました。
ウェグナーやモーエンセンといった有名な家具デザイナーもクリントの影響を受けているデザイナーです。
そのように人間工学を用いて作られた椅子は座り心地がいいです。
展覧会ではアルネ・ヤコブセンがデザインしたエッグチェアに実際に座ることもできます。
なかなかエッグチェアなんて座る機会はないので、興味のある方はおすすめです。
「椅子」といっても、とても多くの種類があるので自分の好きなMYチェアを見つけるのも楽しいかも知れませんね。
ちなみに僕が一番好きは椅子はフィン・ユールのNo.45という椅子です。
ググったらすぐに出てくると思いますが、「世界で最も美しい肘を持つ椅子」という異名の通り、脚から肘に掛けての曲線が美しい作品です。
手に入れるのはハードルが高い金額ですが、いつか所有してみたいですね。
みなさんも是非MYチェアを探してみてください!
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました!