1775年、デンマークのコペンハーゲンにて創業したロイヤルコペンハーゲン。

白地に青色のペイントで華やかな器を思い浮かべる人が多いと思います。

当店で主に扱っているのはAluminia窯(アルミニア)で製造されていた作品。

アルミニアは1950年から1970年にかけて、ファイアンス製法(低温でゆっくりと時間をかけて焼成する技法)に特化した製品を製造していました。

代表的なものとして、Tenera(テネラ)やBaca(バッカ)といったシリーズがあります。

それらのシリーズには植物や動物のモチーフが描かれ、ハンドペイントによる大胆なデザインが人気となりました。

アルミニアはロイヤルコペンハーゲンを買収しますが、ブランド名としてはロイヤルコペンハーゲンに継承されることになり、途中からはテネラやバッカもロイヤルコペンハーゲンのロゴが使用されるようになります。

激動の時代背景の中で生まれた、自然をモチーフにした柔らかなデザイン。まるでアートピースかのようなアルミニアやロイヤルコペンハーゲンの作品をご紹介します。

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Tenera(テネラ)

6人の女性デザイナーたち

1958年、巨匠ニルス・トーソンがアートディレクターとなり、デザイン学校を卒業したばかりの女性6人を起用したシリーズ。

Teneraとはラテン語で「優しい」、「思いやりのある」という意味。

動物や植物などの絵柄が大胆、華やかに表現されています。

ハンドペイントのものが多く一点一点色の濃淡や線のタッチなどが異なるのも魅力的です。

ロイヤルコペンハーゲンが得意とするブルー色がお部屋をパット明るくさせます。

  • Berte Jessen

  • Marianne Johnson

  • Kari Christensen

  • Beth Breyen

  • Inge-Lise Koefoed

  • Grete Helland-Hansen

Baca(バッカ)

モダンで緻密なデザイン

巨匠ニルス・トーソン自らが中心となり、男性3人によりデザインされたシリーズ。

Bacaとはラテン語で「指輪」という意味。製品の底面にはデザイナーのサインがリングで囲まれたものが記されています。

植物や魚、鳥などの自然をモチーフにされ、青色や茶色を基調に描かれています。

緻密で繊細なデザインがおおく、つい見とれてしまうような作品です。

お部屋に一つあるだけでインパクトがあるシリーズです。

  • Nils Thorsson

  • Johanne Gerber

  • Ellen Malmer

TeneraとBacaの生みの親

Nils Thorsson(ニルス・トーソン)

スウェーデンで生まれる。14歳という若さでRoyal copenhagen(Alminia)で働き始めます。1933年からはアートディレクターとしてTeneraやBacaなどのアート作品を手掛けるトップデザイナーとなります。パリ万国博覧会では金メダルを受賞するなど、その実力は世界中に知られています。

Alminia(アルミニア)

デンマーク、コペンハーゲンの陶磁器ブランド。当時TeneraやBacaを製造していたのはこのアルミニアでした。アルミニアは1882年にロイヤルコペンハーゲンを買収しますが、「アルミニア」という名前は継承されず、ロイヤルコペンハーゲンとして製品を製造することになります。

「アルミニア」という名前は1969年まで使われていましたが、現在は使われていません。TeneraやBacaの裏印にアルミニアのマークが入っている物は1969年以前に製造されたことが分かります。